インフルエンザ対策!加湿器にウォーターサーバーの水で大丈夫?
年末年始あたりから毎年のように、インフルエンザが流行しています。インフルエンザに絶対にかかりたくないと、あの手この手で対策をされていると思います。中でも対策のひとつとして、加湿器を利用されている方が多いのではないでしょうか。
そして加湿器を利用するにあたり、タンク内に入れる水はウォーターサーバーの水でも良いの?水道水であるべきか?と疑問に思われる方が少なくありません。今回は、加湿器に利用する水について重点的に説明をいたします。
インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染力が強い
はじめに、インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染力がとても強いということをしっかりとおさえておきましょう。「トレーニングでカラダを鍛えているから大丈夫」「風邪なんてめったに引かないから心配ない」と油断をしていると、少し危険かもしれません。
先ほどお伝えしたように、インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染を起こすため、インフルエンザウイルスをもった人が咳をするだけでも、ウイルスが空気中に拡散されます。呼吸をしたときに拡散されたウイルスを吸い込んでしまい、インフルエンザにかかるという方は少なくありません。
ウイルスや衣類や手にも移る
また、マスクを常時かけていたとしても、空気中に拡散されているインフルエンザウイルスが髪の毛や衣類に付く、これらを触る手にウイルスが移り食事やその他の生活シーンの中で体内へ入ってしまうといったこともあります。
とにかくインフルエンザは飛沫(ひまつ)感染力が強く、誰もが感染してしまう可能性があると意識しておくようにしましょう。
インフルエンザの弱点は湿度にあり
インフルエンザが特に活発になるのは12月下旬あたりから2月頃の寒い時期と言われています。ここで「どうして寒い時期にウイルスが活発になるの?」と思われる方もいるでしょう。
理由は、インフルエンザウイルスは空気が乾燥している場所を好む性質があるからです。空気が乾燥している方が、強い感染力を保ったまま空気中に存在することができるからです。
空気中に長く強い感染力を保っていれば、それだけ感染するリスクをもつ人が多くなり、感染される方が増えるということになります。
加湿器はインフルエンザ対策としてかなり有効
インフルエンザ対策として、加湿器を利用されている方は多くいます。インフルエンザウイルスは乾燥を好むといった前述からの内容を考えても、加湿器の利用は対策としてかなり有効です。
近年では、空になったペットボトルを利用した卓上サイズの加湿器から、加湿器と空気清浄機が一体化された本格タイプのものまでと、数多くの製品タイプ・種類が販売されています。
加湿器を利用するなら「水道水」を
加湿器で利用する水は、水道水とミネラルウォーター、どちらが良いのだろうと迷われませんか?水道水には残留塩素が含まれているといった理由で、ミネラルウォーターや浄水器でろ過された水を使用する方が良い!と思われる方が少なくないですが、加湿器には「水道水」が良いと言われています。
実際に、SHARPさんのサイト内でも、「水道水以外はお使いにならないでください。」と記載されています。
参考:SHARP
塩素の力である程度の時間はカビ・雑菌の繁殖をおさえられる
一般に、水道水は塩素殺菌処理されており、雑菌が繁殖しにくいためです。ミネラルウォーター・アルカリイオン水・井戸水・浄水器の水などを使用すると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
引用:SHARP
このような理由から、やはり水道水の方が加湿器には適した水であると言えそうです。
ミネラルウォーターの場合、菌が繁殖しやすい
ミネラルウォーターでは水道水のように塩素殺菌の処理が行われていないため、加湿器のタンク内で雑菌が繁殖されやすくなり、そのまま加湿器から空気中に拡散されると考えられます。
加湿器の構造を考えても使用はやはり水道水の利用が◎
日頃ウォーターサーバーを利用されている方は、サーバータンク・水ボトル共にしっかり密封されており、空気に触れる機会が少ないため菌は繁殖しないと考えられるかもしれません。
ですが加湿器の場合、ウォーターサーバーのように密閉されていることは少なく、構造上で内部の水と空気が触れる機会が多いため、雑菌が繁殖する可能性が高くなります。
このような要因を考えてもやはり、加湿器には水道水を利用することをおすすめします。
おわりに
インフルエンザ対策のひとつとして、加湿器の利用には、ウォーターサーバー(ミネラルウォーター)の水ではなく水道水の利用が良いと説明をしてきました。
加湿器を利用される場合は、今回の内容を参考に適切にインフルエンザ対策を行いましょう。