• 名水はどのようにして作られるのか知っていますか?【天然水研究所】

    名水はどのようにして作られるのか知っていますか?

    日本には名水と呼ばれる水がたくさんあります。観光地として全国的に知られている名水もあれば、地元の人しか知らない名水もあるでしょう。

    昭和60年3月には、当時の環境庁(現在の環境省)が、全国の水環境保全と水資源の再発見を目的として、「日本名水百選」を発表しました。全国各地の湧き水、河川、地下水の中から100カ所が選ばれました。

    平成20年6月には、「平成の名水百選」も新たに選定されました。「日本名水百選」は、「昭和の名水百選」と呼ばれるようになり、平成と合わせて200の名水が選定されています。

    では、名水と呼ばれる水は、どのようにつくられるのでしょうか?

    今回は名水がどのようにつくられるのかを解説していきます。

     

    名水の定義とは

    名水には明確な定義というものがありません。

    しかし、「平成の名水百選」の選定基準は、以下の評価軸に基づき選定されています。

    (1) 水質・水量

    (2) 周辺環境の状況(周囲の生態系や保全のための配慮など)

    (3) 親水性・近づきやすさ(水への近づきやすさや安全性を重視)

    (4) 水利用の状況(水利用の伝統を含む)

    (5) 保全活動(保全活動の内容・効果を重視)

    (6) その他の特徴・PRポイント(故事来歴や希少性など)

     

    水質がよいのはもちろんこと、安定した量を一定期間保っていることが評価軸となっています。また、水利用の状況、地域の人々による保全活動がなされているかなども、評価軸となっています。また、名水百選は、必ずしも飲料に適した水というわけではありません。

    名水と呼ばれる水は、住んでいる人々の生活には欠かせない、大切な水のことを言うのでしょう。

     

    名水の一つができるまで

    甲斐駒ヶ岳標高3,000m級の山々が連なる南アルプス。高峰13座有する山岳地帯には、広大な大自然が広がっています。多様な動植物が生息するこの一帯は、名水のできる環境を備えています。

    南アルプスを流れる尾白川(おじらがわ)は、山梨県の北杜市を流れ、釜無川に注ぐ一級河川です。日本の名水百選に選ばれた名水です。

    尾白川は南アルプスの一角、甲斐駒ヶ岳に源流があります。南アルプスの多くが堆積岩からなる中、甲斐駒ヶ岳は、花こう岩でできています。花こう岩はマグマからできた火成岩です。約1,400万年前に、流れ出したマグマが堆積岩の地中深く固まってできたことが分かっています。

     

    花こう岩は鉱物が大きく、粒状になっています。また、微細な細孔(非常に微細な空気孔)を持っています。そのため、水などを通すとろ過し、不純物を取り除き浄化する作用があります。

     

    甲斐駒ヶ岳に降り注いだ雨や雪は、土壌に染みていき、地下水となって花こう岩や地層を通りぬけていきます。長い時間をかけて、花こう岩からは天然のミネラル成分が水に溶けだします。花こう岩、地層を通りぬけた水は、やがて地表に湧き出てきます。湧き出た水の1滴が、他の地表に湧き出た水と重なり、流れを大きくしていきます。やがては川と呼ばれるほど大きくなります。尾白川、名水の誕生です。

    地表に湧き出た水は、地下水となって地層を通りぬけてくる間に、花こう岩や地層によってろ過されます。結果、不純物が取り除かれた、きれいな水となっています。そして、花こう岩などから染み出した天然のミネラル成分を含んでいます。

    尾白川の地下水は、ミネラルウォーター類の原水としても採水されています。

     

    地層を通ることで水質がよくなる

    花崗岩尾白川の水を例に、一般的に名水と呼ばれる水ができるまでを説明いたしました。

    雨水や雪が土壌に染みていき、地層という天然のフィルターを通り、ろ過されることできれいな水となります。尾白川では花こう岩という鉱物が地層の一つを形成していますが、鉱物は地域によってさまざまで異なります。

     

     

     

    地下水の滞留時間と地質によって水が変わる

    地下水は、一般に地表に近いほど流れが速く、深いほど遅くなります。つまり、深いほうが地下にとどまっている時間が長くなります。地下水が地下にとどまっている平均時間を、滞留時間と言います。滞留時間は想定される貯蓄量と流動量から計算されます。日本では、おおよそ数年から数百年の水が多いのですが、これは大陸の地下水と比較すると短くなっています。例えば、八ヶ岳などでは滞留時間が1年から100年と言われています。

    日本は、密度が低く、透水性の高い火山性の地層が多いためです。そのため、日本では鉱物から溶けだすミネラルの量が少なくなり、軟水が多くなります。

    大陸の国や地域、例えばヨーロッパでは、比較的流れもゆるやかで、滞留時間も長くなります。地層も日本とは異なり石灰質でカルシウムを多く含んでいます。その中をゆっくりと地下水が流れるため、ミネラルの量が多くなり硬水が多くなります。

     

    海水を由来とする地下水もある

    化石水海水由来の地下水もあります。それは、地殻変動などで海中だった場所が地表に現れたときに、地中に海水が取り残されて地下水となったものです。このよう地下水は化石水と言います。化石水は、その形成時期がとても古いものが多く、数千万年前から数億年と言われています。化石水は元々海水であったため、塩分を多量に含んでいます。

    近年増えてきた東京都、川崎、横浜など、関東にある温泉施設の温泉は、化石水が温められたものです。

     

    これは、関東地方が太古の昔、海であったためです。海水を元とした温泉は色が黒く、ぬめりのあるのが特徴です。

    名水は名水でも、こちらは温泉の名水でしょう。

     

     

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