知らなきゃ困る!ワンウェイ・リターナブル方式の違い
ウォーターサーバーには、「ワンウェイボトル」「リターナブルボトル」の2種類のボトルがあり、これらは配送方式のことを指しています。
なかなか聞き慣れていない言葉のため、「よく分からない」「水が届くならどっちでも良いよ」と契約を進めてしまう人がいますが、少し待ってください。
サービス内容が異なるため考えることなく決めてしまうのは後悔のもと。こちらで分かりやすく「ワンウェイ方式」と「リターナブル方式」の違いについて紹介します。
「ワンウェイ方式」とは?
まずはワンウェイ方式について見ていきましょう。ワンウェイ方式はその名の通り、水を飲みきった後のボトル返却や回収は必要ありません。
ワンウェイ方式で届けられる水ボトルは衛生面が重視されており、従来のリターナブル方式に多いと言われていた不衛生面が改良されて開発されました。
また、サーバーから水を出すごとに圧縮していくのが大きな特徴で、水を飲みきった後にはボトルが小さく圧縮されます。
ワンウェイ方式で得られるメリット
- ・ボトル回収不要のため、空ボトルを次の配送日まで保管しておかなくてよい
- ・宅配地域が全国各地(一部離島を除く)
- ・宅配便のため配達依頼・配達指定ができる
- ・飲みきったボトルは処分できる
- ・設置場所に合わすことができるデザインサーバーが多い
- ・使い捨てボトルのため衛生的
このように、「ワンウェイ方式」を選ぶと多くのメリットがあります。特に「便利」と言われているメリットが、使い捨てボトルであるということ。衛生面を気にされる方、空ボトルを保管しておきたくない方にとっては大きなメリットだと言えます。
ワンウェイ方式で考えられるデメリット
メリットがあれば当然デメリットと考えられる部分もあります。ワンウェイ方式でデメリットと言われがちな部分を下記で見てみましょう。
- ・ゴミがかさばり、分別を気にしなければならない
- ・宅配業者によって届けられるため、サーバー不備や質問したいことがあっても、聞くことができない
- ・リターナブル方式と比べると、少し費用が高い
メリット面で「ボトルが自動圧縮」とありましたが、ペシャンコで小さく折りたためるまで圧縮できるわけではないため、ゴミがかさばってしまいます。
また、注文したお水を届けてくれるのはウォーターサーバーの専門知識がない宅配便です。そのため、サーバーに関して聞きたいことがあっても聞くことができません。「ネットで調べたり問い合わせをしたりするのは苦手」「フリーダイヤルで聞けるのは良いけど待たされるから嫌」という人にはデメリットと感じるかもしれません。
「リターナブル方式」とは?
リターナブル方式は「ガロンボトル」と呼ばれることもあります。先ほどのワンウェイ方式とは違い、飲みきった後のボトルは業者によって回収されるというのが大きな特徴。使用済みのボトルは次回のボトル受取日まで保管しておく必要があります。
業者に回収されたボトルは洗浄された後、再利用して同じようにどこかの家庭でウォーターサーバーの水ボトルとして利用されます。
リターナブル方式で得られるメリット
- ・硬質プラスチックのため、水漏れが少ない
- ・配達回数が多く、タイミングによってはワンウェイ方式より早く届く
- ・ワンウェイ方式と比べると、かかる費用が安い
- ・配達は、専門知識があるウォーターサーバー業者が行っているため、受取時に直接聞くことが可能
- ・アフターサービスが充実している
リターナブル方式はワンウェイ方式と比べると、担当者が付いてくれるといった面から、アフターサービスが充実していると言えます。またサーバーメンテナンスにも力を入れているため、ウォーターサーバー本体内で雑菌が繁殖していないか?故障していないか?と心配がある場合にはより安心できると言えるでしょう。
リターナブル方式で考えられるデメリット
- ・空ボトルの回収まで余分なスペースが必要
- ・硬質ボトルがサーバーからむき出し状態となり、ワンウェイ方式のようなオシャレなサーバーが少ない
- ・サーバーから水を出すたびにポコポコ音が鳴る
- ・配達エリアがワンウェイ方式と比べると少ない
リターナブル方式の場合、メーカー業者が自社便として配送をしているため、宅配便のように細かい時間指定などができない場合が多いです。配達されたときに受け取れなかった場合、玄関前にボトルを置いて行かれ、この場合は空のボトルが回収されないため、次回まとめて回収となります。
また、オートロックマンションにお住まいの場合、配達員が中に入れないためボトルの回収ができない、置き配サービスすらできないといったトラブルも起きています。どうしても不在がちとなってしまう方には向いていない方式かもしれません。
まとめ
「ワンウェイ方式」と「リターナブル方式」についてご理解いただけましたか?「ワンウェイ方式」は空になったボトルを自身で破棄、「リターナブル方式」は空ボトルを後日業者が回収。大きく言えばこのような違いがありました。近年では人件費をおさえるといったメーカーの考えからワンウェイ方式が増えています。
メリットと感じる部分、デメリットと感じる面は家庭環境や個々によって違うもの。今回の内容を参考に、ウォーターサーバーを契約する場合、ワンウェイ方式かリターナブル方式、どちらが自分に合っているのかを考えましょう。