塩分を取り過ぎたときに起きる症状と、排せつに効果的な方法
食塩は体液や血液循環の調整役として大事な役割を果たしてくれる物質ですが、取り過ぎはさまざまな症状引き起こす可能性があります。
現代人は必要以上に塩分を取りがちで、高血圧治療ガイドラインでは減塩が強く推奨されているほどです。
ここでは塩分を取り過ぎるとどのような症状が起きるのか、塩分を取り過ぎてしまったときの効果的な排せつ方法について紹介します。
塩分の取り過ぎが招く症状【軽度】
塩分の取り過ぎが続くと、カラダが危険信号としていろいろな症状を起こします。まずは軽度の症状から見ていきましょう。
喉が渇きやすい
摂取した塩分は体内でナトリウムとなり、カリウムの働きによって骨や血液・消化液などへ運ばれます。
ところが、塩分の摂取量が多すぎるとカリウムが不足してしまうため、身体は体内の塩分濃度を薄めようとします。
しょっぱい食べ物を食べた時にいつもより喉が渇くのは、体内で塩分を薄めるために水分を必要としているからということです。
むくみが出る
みなさんも塩っ辛いものを食べ過ぎた翌日に、顔や足がむくんだ!という経験はありませんか?むくみはカラダの一部に水分や老廃物が滞ることで起こります。本来であればうまく排せつされる水分や老廃物ですが、塩分を取り過ぎてしまうと、体内でナトリウムとなりカラダの中に余分な水分をため込んでしまうのです。
血液量が上がる
塩分を多く取ると、体内で塩分濃度を薄めようという働きが起きるために、水分(汗や尿)の排せつがおさえられてしまうのです。このとき血液中に多くの水分を取り込もうとカラダが働くため、血液量が一気に増え血圧が上がることで、貧血になりやすくなります。
塩分の取り過ぎが招く症状【重度】
塩分を多く取り続けていると、さらに重度な症状が出る可能性があるため、注意が必要です。
高血圧症
塩分が体内でナトリウムになると、排せつするために肝臓でろ過されます。塩分の過剰摂取が続くと、大量にナトリウムを排せつしなければならないため、肝臓に大きな負担がかかり、ろ過機能が働かなくなってくるのです。
肝臓の機能が働かなくなると、自律神経が肝臓を働かせるために血液量を増やします。過剰摂取が続くと、常に血液量が増え血圧が高くなるため、高血圧となるのです。
不整脈
ナトリウムはカリウムと一緒に体内の細胞間を移動し、電気刺激を細胞に与えることで筋肉の収縮を行います。そして人が生きるために必要な血液を供給している心筋(心臓の筋肉)にも電気刺激を伝え鼓動させているのです。
塩分の過剰摂取が続くとナトリウムとカリウム量のバランスが大きく崩れるため、電気刺激に異常が起こり、心筋の鼓動に影響が出てきます。
塩分を取り過ぎてしまった時は水分とカリウムの摂取を!
塩分の過剰摂取はカラダに良くないとわかってはいても、塩分たっぷりの食事が続くことがあるかもしれません。
そんなときは、水分とカリウムを一緒に摂取するようにしましょう。カリウムにはナトリウムの運搬をする役割だけでなく、体内のナトリウムを水分とくっつけてくれる働きがあります。
水分を積極的に取れば排せつ量が増えるため、過剰摂取をした塩分をキレイに出すことができるのです。
カリウムが多い食品はこれ
カリウムが豊富に含まれている食品をいくつか下記にいくつかピックアップします。
バナナ・グレープフルーツ・メロン・梨・ほうれん草・納豆・枝豆
です。塩分の過剰摂取が続いていると自覚がある方は、これらの食品と水分を積極的に取りましょう。
まとめ
塩分を過剰摂取し続けていると、どうしてもカラダに悪い影響が出てきます。はじめは、喉の渇きや、むくみといった軽度の症状かもしれないですが、高血圧や不整脈といった重度の症状を引き起こす可能性は大きくあります。
健康状態を保つためにも、最近塩分を取り過ぎているなと思ったときには、水分とカリウムを積極的に取るようにしましょう。ウォーターサーバーの宅配水には、カリウムが含まれている天然水やRO水があるので、ご家庭に導入すれば毎日手軽に補給することができるのでおすすめです。