水を飲むだけ超簡単!今すぐできるインフルエンザ対策
季節性のインフルエンザは、例年11~12月頃にはやりだし、3月頃にピークを迎えます。2016年1月には、東京都内で「注意報レベル」に達するほど、インフルエンザは私たちにとって脅威となっています。
手洗いやうがい、マスクの着用など、感染を防ぐための対策をされているかたも多いと思いますが、水を飲むだけでもインフルエンザ位対策ができるのをご存じですか?
ここでは、水を飲むだけできるインフルエンザ対策に焦点をあてて説明をいたします。
そもそもインフルエンザって?
ここで簡単にインフルエンザについて触れておきます。
ウイルスが気管支や肺で感染し増殖する病気
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが気管支や肺の中で感染を起こし増殖することによって「高熱」症状を引き起こす病気です。普通の風邪とは違い、突然38℃以上の高熱が出る他、筋肉痛や関節痛、頭痛や全身倦怠(けんたい)感など、全身症状が強く見られるのがインフルエンザの大きな特徴です。
症状が落ち着くまでに10日前後必要
インフルエンザウイルスのパワーはとても強力です。そのため、インフルエンザに感染すると症状が落ち着くまでに10日前後必要です。鼻や喉からインフルエンザウイルスが侵入をして感染した場合、1~3日の潜伏期間があった後、高熱や全身倦怠感といったインフルエンザの症状を発症させることとなります。
発症から1~3日は強い症状が現れ、場合によっては鼻水や咳(セキ)・たんなどの「呼吸器症状」が現れます。
飛沫(ひまつ)感染しやすい
前述の説明でもあったように、インフルエンザウイルスは呼吸をすることで鼻や喉を通り体内へ侵入し、気管支や肺の中で増殖を起こします。インフルエンザのやっかいなところは、高熱を引き起こし完治するまでに時間がかかるといったことだけでなく、飛沫感染しやすいというところです。
飛沫感染とは、すでにインフルエンザに感染している方のクシャミや咳に含まれるウイルスを吸い込んでしまい感染してしまうこと。
とても感染しやすいことから、多くの学校や会社ではインフルエンザを発症すると、完治するまで周囲を巻き込む恐れがあるため登校・出社はできません。
水を飲むだけでインフルエンザ対策ができる
どうして水を飲むだけでインフルエンザ対策として効果を期待できるのか、説明をいたします。
水を飲むと線毛運動が活発に
線毛運動とは、線毛と呼ばれる鼻や喉のなかで常にユラユラ動いている毛が、粘液を体外へ押し出す運動を言います。この押し出される粘液と一緒にインフルエンザウイルスや風邪菌が体外へ運ばれるわけですが、線毛運動が活発に働いていない状態だと潜伏を招き、インフルエンザを発症させやすくなってしまうのです。
とある実験で、乾燥した低温の部屋へ健康的な2人を数時間入れ、1人はお水を飲ませ、1人は水を飲まないといった状況を作ったところ、水を飲んでいない人は線毛運動の働きが明らかに悪くなり、水を飲ませた人は空気を乾燥させた部屋であったにも関わらず、線毛運動がとても活発であったことがわかりました。
このような実験結果からも、水を飲むことが線毛運動を活発に働かせ、インフルエンザや風邪の予防になると言えます。
代謝と免疫力が高まることも対策につながる
水を飲むと新陳代謝が高まることは広く知られていますが、新陳代謝が高まると免疫力がアップするといったことはあまり知られていません。実は水分補給をしっかり行い、代謝と共に免疫力がアップするというのがポイントです。
免疫力が低下していると、インフルエンザだけでなく通常の風邪菌などにも感染しやすくなります。免疫力が高いと、仮にインフルエンザウイルスが体内へ侵入し、潜伏したとしても発症レベルをおさえることが可能となります。またインフルエンザを発症したとしても、完治するまでの期間が短くなります。
線毛運動を活発にするには1日2.5~3Lの水を目安に飲む
冬は夏に比べて気温も下がることから、どうしても1日の水分摂取量は圧倒的に減ってしまいがちです。カラダの大きさなどによって多少の異なりはありますが、人は1日に2~2.5Lの水を飲むと良いと言われています。線毛運動を活発に働かせるためには、普段よりも少し多めの2.5~3Lの水を目安に飲むことがおすすめです。
水を飲むことに慣れていない方は初めはしんどいかもしれないですが、コーヒーやジュースを飲む量を減らし水に置き換えるなどをしてうまく水を飲む量を増やしていきましょう。
まとめ
インフルエンザとはそもそもどういったものか、そして水を飲むだけでインフルエンザ対策ができるといった内容を根拠と合わせて説明をしてきました。
インフルエンザを発症してしまうと学校や会社へ行くことはできないので、しっかりと対策をしておきたいものです。お水を普段あまり飲まれていない方は、積極的にお水を飲むようにしてみましょう。