天然水が与える肌への影響は「硬度」が関係?洗顔前に見ておこう
体に欠かすことができないミネラル成分を含んでいる天然水は、飲むだけでなく美容効果も期待できるとされ、洗顔をする際にも利用されています。
しかしここで少し注意が必要です。天然水のすべてが肌にとって良いというわけではないということを理解しておきましょう。
ミネラル成分すべてに好影響を与えるわけではない
カルシウムやマグネシウムといったミネラル分は、体にとって必要な成分ですが、誰にとっても効果的で、どんな用途にも使えるというわけではありません。
つまり、お水にミネラル成分が多く含まれているから良いとはいえないのです。体質によっては、ミネラル成分が作用することで体に影響を与える可能性や、他のスキンケア成分と混ぜたときに変質するケースもあるのです。
飲むと体に良いからといって、何にでも使えるというわけではないことを覚えておく必要があります。
「硬度」によって肌への影響に違いが出る?
天然水やミネラルウォーターの硬度は、カルシウムやマグネシウムのミネラル成分の含有量により、体へ与える作用に違いが出るといわれているため、「硬度」を選択の基準としてお水を選ばれている方もいます。
また、硬度の違いによって水を飲んだときの味わいや、口さわり、口のなかへ入ったときの広がりも違ってきます。
毎日飲むお水はおいしいものを選びたいと思うのは当然のこと。また、ミネラルウォーターの硬度によって、肌に与える影響に違いが出てくるため、美容を気にする人はさらに気になるでしょう。
「高度が高い水」は肌への負担が大きくなりがち
硬水(硬度が高い水)は、カルシウムなどのミネラル成分が多く含まれているため、飲用することで日常的に不足しがちなミネラル成分を手軽に補給することが可能となります。
このことから硬水を選ぶ人も多くいますが、高度の高いミネラルウォーターを洗顔など、そのままお肌に使うことは、あまりおすすめできません。硬度の高いお水は、これまでの紹介のように、多くの成分が含まれているため、肌への負担が大きくなりがちです。このような理由から、化粧水替わりや洗顔時の利用には向いていないといえます。
スキンケアで安心して使うには「硬度が低い水」を
先ほどの硬水と違い、硬度が低いミネラルウォーター(軟水)やミネラル分の入っていないピュアウォーターなどは、飲むことはもちろん、洗顔・化粧水の替わりとして使うのも肌への負担が少なく安心といわれています。
また不純物を含まないピュアウォーターともなると、アレルギー肌にも安心です。水に含まれているミネラル成分は、体内で不足しがちな栄養素を補給するといった意味ではおすすめできますが、スキンケア目的の場合には含まれているミネラル成分が邪魔となることもあります。
洗顔・スキンケア目的なら「軟水」の利用が◎
ここまでの紹介のように、硬度の低いお水(軟水)を洗顔やスキンケアとして活用する場合においても肌への負担が少なくおすすめといえます。
肌に浸透しやすく、優しくいたわることができます。いろいろなスキンケア方法に、軟水を取り入れて、自然な美しさを手に入れましょう。
洗顔フォームを泡立てるなら軟水を
洗顔をする際には、肌を優しく洗うために泡立てをよくすることがとても重要。そんな泡立てにも大きく役立つのが、軟水です。硬水の場合泡立てが悪くなりがちですが、軟水を使用すると泡立ちが良くなり、また程よくミネラル成分が含まれているため角質をはがし、新陳代謝を高める効果も期待できます。
洗顔をする際には、泡立てにも軟水を活用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ここまでで、ミネラルウォーター(天然水)が与える肌への影響について紹介してきました。特に洗顔やスキンケアとしてミネラルウォーターを使用する場合には「硬度」を気にしましょう。
硬水の場合、「ミネラル成分が多く含まれダイエットにも効果的」といわれているからと、洗顔やスキンケアにも効果的だと勘違いをして活用される方が多くいます。しかし、硬度が高い水は多くのミネラル成分が洗顔・スキンケアなどでは肌へ大きな負担を与える場合が多いです。
美肌を目指し、洗顔やスキンケアとしてミネラルウォーターを使いたい場合には「軟水」を使うことをおすすめします。角質を柔らかくしてはがす・新陳代謝を高めるといった作用だけでなく、洗顔フォームの泡立てもよくするといったことが期待できます。今回の内容をミネラルウォーター選びの参考として、ご自分にあったお水選びをしてくださいね。