便秘の解消に!水分補給の効果的なタイミング
水を飲むことは便秘解消にとても効果的であると言われています。そこからもう少し話を深くして、水分不足になると便秘になってしまう理由、1日にどれくらい水を飲めば良いのか。さらに、便秘に効果的な水を飲むタイミングなどについて紹介します。
水分不足が便秘につながる理由って?
「水分」をとらなくなると便秘になると一般的に言われていますが、どうして水分をとらなければ便秘となるのでしょうか?
水分量が減ると腸内で便が進まなくなるから
健康的な便は、たっぷりと水分を含んだ状態です。便に水分が含まれていると、腸内を移動しやすくなるため、排せつがスムーズになります。また水分が多いと便のかさも増し、腸壁に刺激が加わり腸の運動が活発となります。
仮に水分補給を怠ると、腸の中に含まれる水分量が少なくなることから便が固くなります。便が硬くコロコロになると大腸内を進みにくくなるため、十分な量の水をとりスムーズな排便ができるようにしましょう。
必要な水分量は、体重の30分の1が目安
人間が生きていくうえで必要不可欠となる水ですが、1日のうちで摂取すべき水分量はどれくらいかご存じでしょうか?一般的には自身の体重の30分の1が目安 と言われています。体重60キロの人で例えるのであれば、約2リットルの水分補給が必要となります。
2リットルと聞くと多い気もしますが、1日の中でこまめにとっていれば気づかないうちに取っているものです。また食事でスープやみそ汁を飲んだときなどの水分も含んだ量となるため、実際に水を飲むのは1.5リットルほどで構いません。1日にどれくらい水分補給をしているか、意識してみましょう。
目覚めの1杯が、便秘の改善に効果◎
水分補給は、飲みたいと思ったときにこまめにとるのが良いと一般的に言われています。ではそんな中でも、便秘を改善するために効果的なタイミングはいつになるのでしょうか?体質などにより異なる部分もありますが、「朝目覚めて」コップ一杯の冷たい水を飲むのが特に効果的と言われています。
朝起きて空っぽの胃の中に冷たい水を入れることで、胃が刺激されて大腸が活発に働き排便の準備がされます。ただし、朝起きて冷たい水を飲むだけでは意味がないため、水分をとった後は栄養バランスを考えしっかりご飯を食べましょう。
日中もこまめに水分補給を
先ほどは、朝目覚めての水分補給が1番と説明しましたが、日中も必ずこまめに水分補給をしてください。特に夏場などは水分補給をしても、汗をかくなど腸まで水分が到達せず便が固くなりがち。(夏場に便秘になりやすいと言われる多くの理由はこれにあたります)
便が出やすい状態とするためにも、こまめに水分補給をしましょう。
水以外の飲み物でも便通をよくする?
ここまでで水を飲むのは便通に良いと紹介してきました。ではさらに、水以外の飲み物を飲んでも便通が良くなるのでしょうか?
もちろんOK! ただし、糖分などの過剰摂取には注意
当然、水以外の飲み物でも水分補給になります。とはいえ、ジュースなどをたくさん飲んだ際、糖分などの過剰摂取が気になるところ。しっかり便通を改善したいのであれば、やはり水を飲まれることをおすすめします。
カフェインにも注意が必要
コーヒーや緑茶を飲まれる方は、飲み過ぎに注意を払いましょう。コーヒーや緑茶に含まれているカフェインには「利尿作用」があります。利尿作用が働くと、せっかく水分補給をしても大腸まで届かず、尿として排出されるためさらに便秘を招く可能性があります。
アルコールは効果あり
適量のアルコールは食欲を増進させ、消化活動を活性化させてくれるため、便秘予防として飲むと良いでしょう。ただし飲み過ぎないよう注意をお願いします。
炭酸水も効果あり
炭酸水は腸内を刺激し、便秘解消に良いと言われています。糖分を控えて炭酸を飲みたい場合には、ジュース系の炭酸水ではなく、純粋な炭酸水やスパークリングのミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
まとめ
水不足になるとどうして便秘になるのか、そして水を飲む量やタイミングについてご理解いただけましたか?紹介してきたように、水分をこまめにとり、腸を動かすことが便秘改善の秘訣(ひけつ)です。
また、前述とおり適量のアルコールなども便秘改善に効果的と言えます。つらい便秘が少しでも早く改善されるように、今回紹介した内容を参考にしっかり水分をとるようにしましょう。